ショベルヘッドでは、メーカーの設計で何を意図しているのかは不明だが、写真で判る様にバルブを斜めに押す構造になっている。
バルブを回転させるつもりかと想像してみたが、あまりにも角度が急すぎるので全く謎である。
これはショベルの弱点、否欠陥と言っても言い過ぎではないと思う。
ロッカーアーム摺動面・バルブステムエンドの摩耗損傷だけに収まらず、バルブステム・バルブガイドの摩耗損傷、はてはヘッド本体バルブガイド穴のクラックまでさまざまな不具合を生じる。
本来摺動面は回転(揺動)軸に対して平行だが、当社では角度を付けて研磨修正をかけることによりバルブをまっすぐ押すよう対策を施している。
この後専用冶具を使用しロッカーアームセンターを割り出し、調整カラーを製作して作業終了する。
ペラペラの調整シムは割れる事例があるので使用せず、全てカラー形状にてサイドクリアランス、ロッカーアームセンターを調整する。
その様子はまた後日紹介。
珍しく定時。20時52分本日の作業終了。以上。
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レン (土曜日, 04 3月 2023 21:05)
勉強させられております。バルブを押す部分の高さの使用限界はどれくらいなのでしょうか?
よろしくお願いします。
r-tech (日曜日, 05 3月 2023 11:11)
コメントありがとうございます
メーカーサイドは研磨修正を想定していないと思われます
修正限度は浸炭硬化層深さによると思いますが、実際のところよくわかりません
多数施工しましたが、これまでのところ修正再使用による不具合は生じていません
レン (日曜日, 05 3月 2023 13:23)
ご返信ありがとうございます。プッシュロッド側がカバーに当たらないように気をつければ、結構使えそうですね。
ありがとうございました。